Raspberry Pi 3にzabbix3.2をソースコードからインストール

前回、Raspberry PiにZabbixをインストールしましたが、グラフに文字が表示されませんでした。対処方法が不明だったため、諦めてソースコードからZabbix3.2をインストールしたので、その手順を記載します。

ソースコードからのインストールはAnsibleで行うにはそぐわない気がしたので、手作業しています。

 

環境

ハードウェア
・Raspberry Pi 3
・外付けHDDドライブ(USB)

OS
・RASPBIAN JESSIE LITE(Raspbian GNU/Linux 8.0)

アプリケーション
lighttpd-1.4.35
mysql-server-5.5.53
WebサービスlighttpdとDBサービスmysqlはインストール済みです。

 

手順

手順は以下の通り。「*****」はパスワードに読み替えてください。

必要パッケージのインストール

ソースコードをダウンロードして展開

ダウンロードしているtarballは2017/7/8時点の最新版です。必要なバージョンをダウンロードしてください。

ユーザーとグループを作成

Zabbix向けデータベースを作成

データベースに初期スキーマとデータを登録

configureしてmake install

PHPの設定を行う
ファイルを下記の通り編集

Webサービスを再起動
PHPの設定反映のためWebサービスlighttpdを再起動

Zabbixを起動する

OS起動時に実行されるように設定
ファイルを下記の通り編集

Zabbixの設定を行う
ファイルを下記の通り編集

※リモートコマンドを実行できるようにしています。

フロントエンドPHPをhtdocsに配置

<htdocs>はWebサービスのドキュメントルートです。/var/www/htmlなど。

フォント設定を変更する
グラフの日本語が表示されるようにする

日本語に対応したフォント(IPAフォント:fonts-ipafont)を使用するためシンボリックリンクを作成

ファイルを下記の通り編集

zabbixに接続する
ブラウザに下記URLを入力して開く
http://<サーバーのIPアドレス>/zabbix/

GUIで設定を行う
「Welcome to Zabbix 3.2」画面
「Next step」をクリック

「Check of pre-requisites」画面
全て「OK」であることを確認し「Next step」をクリック

「Configure DB connection」画面
下記の通り入力し「Next step」をクリック

項目 備考
Database type MySQL デフォルト値
Database host localhost デフォルト値
Database port 0 デフォルト値
Database name zabbix デフォルト値
User zabbix デフォルト値
Password <パスワードを入力>

「Zabbix server details」画面
下記の通り入力し「Next step」をクリック

項目 備考
Host localhost デフォルト値
Port 10051 デフォルト値
Name <任意の名前> 管理画面で表示される名前

「Install」画面
「Congratulations! You have successfully installed Zabbix frontend.」と表示されていれば成功。
ドキュメントルートが、Webサービスのユーザーで書き込み出来ない場合は失敗するため、パーミッションを変更してやり直すか、「zabbix.conf.php」をダウンロードして「<htdocs>/zabbix/conf/」ディレクトリに手動で配置する。

ログイン画面が表示されるので、デフォルトのユーザー名/パスワード(Admin/zabbix)でログイン

ダッシュボードが表示される。下図は言語設定を日本語にした状態です。

とりあえず、右上の人のアイコンで、パスワード変更と言語設定を変更することをお勧めします。
今回は、無事にグラフでも日本語が表示されました♪

最後までご覧いただきありがとうございました。よろしければ広告もご覧ください。

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